ノビナイトが選ばれる理由ノビナイトが選ばれる理由

ノビナイトとは

各種先端分野では、精度誤差の要因である使用材料の熱変位の克服が高精度化へのネックとなっていました。ノビナイトはそれらのネックを解消するべく開発された優れた鋳造素材です。熱膨張係数が極めて低い上に、鋳造性に優れ、複雑な薄肉鋳物も可能であり切削性もFC、FCD並みと良好です。また制振性、耐食性、耐熱性、耐低温ぜい性等、オーステナイト特有のすぐれた特性を有しています。光学機器、電気部品から超精密工作機械、半導体関連装置部品、航空機用を中心としたCFRP (炭素繊維強化プラスチック)成形型や真空ポンプ部品、レーザ機器部品等、幅広い分野で高い評価を得ています。
商品名ノビナイト 榎本鋳造製
商品名LEX25 日本鋳造製

ノビナイトが選ばれる4つの理由

その1 -「温度変化によって寸法変化しにくい、低熱膨張材料です。」

ノビナイトの熱膨張係数の実測例
材 質 熱膨張係数 (10-6/K)
Mg合金 28~29
Al合金 19~23
砲金 18
ステンレス鋼 (オーステナイト系) 20
ねずみ鋳鉄 11~12
ダクタイル鋳鉄 11~12
11~12
インバー 1~2
ニレジスト D-2 18~19
ニレジスト D-3 12~13
ニレジスト Type5 5~6
ノビナイト CF-5 2.5~3.5 ニレジスト以下の値
ノビナイト CD-5 2.5~3.5 ニレジスト以下の値
ノビナイト CS-5 1~2 インバーと同じ値
ノビナイト CN-5 4~5 (293~673K)
ノビナイト SI-5 (スーパーインバー) 0~1 インバー以下の値
ノビナイトの熱膨張係数の実測例

その2 -「複雑な薄肉鋳物も可能であり、切削性もFC、FCD並と良好です。」

切削性が優れているノビナイトの切粉写真
CF-5

CF-5

CD-5

CD-5

CN-5

CN-5

CS-5

CS-5

その3 -「制振性・吸振性に優れています。」

ノビナイトは減衰能にも大変優れています。

CF-5

ノビナイトのエネルギー損失率

FC20

ノビナイトのエネルギー損失率

その4 -「優れた機械的性質」

CF-5 CD-5 CS-5 CN-5 SI-5
引張強さ (MPa) 100~200 >400 >500 >550 >500
耐 力 (MPa) * >220 >300 >350 >270
伸 び (%) * > 18 > 20 >  5 > 15
ブリネル硬さ (HB) 90~130 130~170 150~170 200~230 140~180
弾性係数 (N/mm2) 80,000~90,000 120,000~130,000 130,000~140,000 130,000~140,000 *

熱膨張にお困りですか?

ノビナイトは、低熱膨張のほかに、耐熱性、制振性に優れており今後様々な現場での活用が期待されています。開発段階からでもお問い合わせください。豊富な取り扱い実績のもと最適なご提案をいたします。併せまして、同じく低熱膨張素材のLEXシリーズも取り扱っております。お客様のご利用現場やご予算・納期などを鑑みてご提案いたします。